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A アプレットとサーブレットとアプリケーションを用いたプログラムを考える

 第@項ではサーブレットとアプリケーションの基本的な事柄について考えてきましたが、この項では少し複雑にはなりますが、Javaプログラムがインターネット上でどのくらい便利に用いることができるのか、掘り下げてみようと思います。この本題に入る前に、最近のJavaの現状がどのようになっているか触れておきます。ここでいう最近とは2002年10月現在という時間座標を採っておきます。

 1) 2002年10月現在のJavaの現状
 ここで一番気になることJavaアプレットの普遍性がどうなっているかということです。アプリケーションとサーブレットは、基本的にシステム管理者のサーバー上で動作するので、アプレットのように一般ユーザーに対する共通性についてはそれほど深刻に考える必要はないと思いますが、アプレットは、インターネット上で一般ユーザーのブラウザがその利用の中心的なターゲットですから、これを利用するのに何か特別な作業を要求するものであっては、その存在を危うくしてしまうことになります。そうした意味では、アプレットは現在かなりの不安定要因が内在するようになっています。
 特にJavaTM2 SDK,Standard Edition(かつてはJDKと言っていました)のバージョン1.4からが問題です。確かにプログラムの開発機能としては発展させているのでしょうが、ブラウザでの共通性が欠けているのです。と言うのは、この1.4台のバージョンからは、一般ユーザーがブラウザ上で用いようとすると、ただブラウザを開いただけでは使用できないのです。要するにブラウザにプラグインしなければ使えないのです。はっきり言って一般ユーザーは、インターネットを見るときにプラグインしなければならないようなページは、余程のはっきりした利用目的がない限り「なんだこれは!」ということになってしまいます。
 もっと具体的に言うと、このバージョン1.4台のJavaのコンパイラを使って生成したクラスファイルは、同様にJava1.4台のインタープリタがブラウザにプラグインしていなければ、閲覧者にかなりの迷惑をかけてしまうということです。もし、Java1.4台のコンパイラで生成したクラスファイルからなるアプレットを開こうとすると、一般ユーザーは、その度にブラウザ側から「プラグインしなければだめですよ」という主旨の要求がなされ、非常に不快な思いをさせられてしまうということになります。これは、あなたのホームページを見る人に対して、非常に失礼な心象を与えるということです。

ブラウザにアプレットのプラグインをチェックするための画面 図21-A-1)
 そんな事情もあったため、私は初めのうちはJavaTM2 SDKのバージョン1.4を、3台あるマシンの内全てインストールしましたが、その後考えを改め、バージョン1.4のマシンと1.3のマシンに区別してインストールすることにしました。と言いますのは、現在リリースされているInternet Explorer 6.026 や Netscape 6.2のブラウザで確実に動作するアプレットのクラスファイルのバージョンは、JDK1.2でコンパイルしたものと、若干不安定さはありますが、バージョン1.3(JavaTM2 SDK Vr1.3)でコンパイルしたものだけです。バージョン1.4でコンパイルしたものは全く見えません。こういう事情から、全ての特に問題なくアプレットを見てもらうためには、バージョン1.2か或いは1.3のコンパイラ(javac)でコンパイルし、クラスファイルを生成し、それをネット上に置いた方がよいということになります。
 私たちのようにアプレットを作成する立場の者が、ブラウザにJavaTM2 SDK Vr1.4をプラグインしてアプレットを検証しますと、一般の人が普通にブラウザを見ている環境とは違ってしまい、正しく検証できません。これは何故かと言いますと、バージョン1.4のプラグインは、非常に正確にJavaの機能を実現するためです。ディフォルト状態のブラウザがバージョン1.4の機能を備えていれば何の問題もないのですが、現段階ではこうした状況にはありません。
 結論としましては、不特定多数の多くの人たちに、あなたのアプレットを何の操作もしないで見てもらおうと思うのでしたら、Javaコードを変換するためのコンパイラは、できればバージョン1.2か或いは1.3を使用し、閲覧用には特に何もプラグインしないディフォルトの状態のブラウザを使った方が良いと思います。ただ注意しなければならないのは、JavaTM2 SDKの1.3.4等の新しいバージョンをインストールしますと、その段階でブラウザにプラグインするかどうか聞いてきますので、もしプラグインする方にチェックを入れると、左に表示した図のように、そのまま自動的に<applet>にJava2 v1.3.4を使用(再起動が必要)等のバーチャルマシンがプラグインされてしまいます。
 また逆にチェックを入れないと、アプレットを動作させるためのインタプリタそのものがインストールされないという現象が起きてしまいます。この場合の適切な対応方法としては、SDKを初めにインストールする段階ではとりあえずプラグインしておき、インストールが終了した時点でブラウザからプラグインのチェックを外してしまうという方法です。
 更に確実な方法ですが、この場合の最もよい解決策は、一般閲覧者を想定したマシン1台をブラウザをディフォルト状態にしてJavaTM2 SDKのバージョン1.2をJavaコードのコンパイル用に用意し、もう1台はJavaTM2 SDKのバージョン1.4をインストールし、同時にブラウザにバージョン1.4のインタプリタをプラグインしておくことではないでしょうか。

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このページの最終更新は--2002年10月01日23時12分--です。講座はまだまだ続きます。

※なお、この更新日時はSSIを用いて表示しています。


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